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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071027-00000053-mailo-l21
　飛騨市教委が同市神岡町殿で復元整備を進めている江馬（えま）氏館（やかた）跡公園が２８日から一般公開される。室町期に一帯を治めた江馬氏の館跡の保存整備事業に取り組んで７年。これまでに正面玄関にあたる主門や、会所（かいしょ）建物などが再現された。４００年以上の時を越えてよみがえった「江馬の殿様の館」は市の新しい観光名所として人気を集めそうだ。
　１４世紀末ごろからこの地に住みついた江馬氏は北飛騨地方で勢力を誇り、南飛騨を治めていた三木自綱（みつきよりつな）に１５８２（天正１０）年に滅ぼされるまでの間、室町幕府が認めた有力武士だったと言われる。江馬氏の館跡は広さ約１ヘクタール。かつての飛騨と越中を結ぶ越中街道、越中と関東・信州を結ぶ鎌倉街道近くの交通の要所に位置する。
　同市教委は１９７６年、殿地区の土地改良事業に伴い、江馬氏の館跡の所在を確認するため調査を開始。堀と土塀で囲んだ約１００メートル四方の敷地の南西部に大きな池を持つ庭園（東西２７メートル、南北１２メートル）を備えた下館（しもやかた）があったことが明らかになり、８０年３月には国史跡の指定を受けた。市教委は館跡を歴史公園として整備・保存することになり、９４年から国、県の補助で本格的な発掘調査に着手。庭園や屋敷の礎石、外堀、屋敷の周囲を囲っていた築地塀など多くの遺構を発掘した。下館の築造年代は１６世紀初めで中世武家館としては最も早い時期と推定された...

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